立川譲監督が8日、ブルーノート東京で、映画「BLUE GIANT」ティーチインイベントに登壇し、同作の大ヒットに感謝した。

同作は2月17日の公開から動員数79万人、興行収入11.8億円を突破。この日のイベント133席の2回公演の座席は1分を持たずに完売した。

主人公のサックス奏者の宮本大同様、サックスを持って登場。「ジャズの聖地、ジャズの武道館ということで恐縮なんですけど、監督特権ということで許してください。よろしくお願いします」と笑顔を見せた。

ティーチインイベントでは多くの観客から質問が上がった。立川監督の作品のファンという女性からの「監督の中で人生で内臓がひっくり返った瞬間は?」という質問には「作品を作り終えたら、何かしらの後悔が毎回あって、作っても作っても納得できないんです」という。

続けて「先輩に相談をしたら『納得したらいいやってなっちゃうんじゃないの?』って言われて。自分としては毎回命を懸けて内臓をひっくり返すくらいのつもりで作っているんですけど、その時が来ていない。いつか、最後の作品とか作れるといいなと思っています」と意気込んだ。

さらに原作と違う映画のラストに「原作には原作の良さがあるんですけど、2時間の映画の中で3人が舞台に立たずに2人だけが立つのは酷だし、3人で舞台に立つラストは映画のスタートから意見が一致していました」と明かした。