19日から始まる全日本フィギュアスケート(国立代々木)で、ちょっとした異変が起こるらしい。今回から演技終了後の花束やプレゼントの投げ入れが全面禁止になるという。競技進行と観客の安全のためだ。
あの“くまのプーさん”の縫いぐるみの投げ入れで、羽生結弦が滑った後はリンク一面が黄色く染まるほど。フィギュアでは投げ入れはお約束になっている。
人気選手の後は、フラワーガールと呼ばれる少女たちが何人もリンクに出て、抱えきれないほどの花束を持って一生懸命回収している。しかし、花束は完全にラッピングされていないと落ちた花びら一枚がエッジに引っ掛かり、転倒する可能性がある。プレゼント品も、控えている次の選手の頭にぶつかることもあるという。
フィギュア関係者に聞いてみた。「欧米なとでも花束程度は投げ入れられるが、縫いぐるみなどは日本独特。韓国でもキム・ヨナ全盛期には2トントラックで回収したといわれ、どちらも日本や韓国のローカルな風習ではないのか」
昔は芝居や相撲でひいきの役者や力士に対し紙にお金を包んだ“おひねり”が飛んだそうで、その名残かもしれない。